Japanese
English
臨床研究
一診療所における過去7年間の体部白癬の実態調査
A Clinical Survey of Tinea corporis at the Oka Clinic in the Past 7 Years
岡 毅
1
,
西本 勝太郎
2
Takeshi OKA
1
,
Katsutaro NISHIMOTO
2
1おか医院
2日本海員掖済会長崎掖済会病院,皮膚科
キーワード:
体部白癬
,
足白癬
,
Trichophyton rubrum
,
真菌培養
Keyword:
体部白癬
,
足白癬
,
Trichophyton rubrum
,
真菌培養
pp.1217-1219
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000866
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2010年9月~2017年10月にかけて大牟田市の一診療所を訪れた患者のうち体部白癬と診断された症例35例を対象に真菌培養を試みた。母集団は苛性カリによる顕微鏡検査にて真菌を確認した症例で顔面から四肢(股部を除く)に病変を形成したものを対象とした。その結果,体部白癬は高齢者に多かったこと,原因菌はTrichophyton rubrumが圧倒的に多いこと,足白癬の合併が過半数(35例中26例)だったことが判明した。近年Trichophyton tonsuransやMicrosporum canisによる感染症が注目されているが,高齢者の多い母集団では,近年よく話題となっているTrichophyton tonsuransやMicrosporum canisによる体部白癬は極めてまれと考えられた。
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