Japanese
English
症例報告
Trichophyton verrucosumによる体部白癬の親子例
Familial cases of tinea corporis caused by Trichophyton verrucosum
久保 等
1
,
浅野 一弘
2
,
田村 俊哉
2
,
飯塚 一
2
Hitoshi KUBO
1
,
Kazuhiro ASANO
2
,
Toshiya TAMURA
2
,
Hajime IIZUKA
2
1深川市立総合病院皮膚科
2旭川医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Fukagawa City Hospital
2Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
キーワード:
Trichophyton verrucosum
,
体部白癬
,
家族内感染
Keyword:
Trichophyton verrucosum
,
体部白癬
,
家族内感染
pp.1119-1121
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902053
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症例1:2歳男.項部から下背部にかけて一部不完全環状を呈した赤褐色紅斑と赤色丘疹が散在.症例2:5歳女.両腰に卵円形淡褐色紅斑.症例3:28歳,症例1,2の母親.左前腕屈側部に卵円形浸潤性赤褐色局面が2個あり.酪農業の親子で,牛に皮膚病変がある.3例とも鱗屑からTri—chophyton verrucosumが分離され,本菌による体部白癬と診断した.症例1,2は牛に直接触ることはないが,牛舎内で遊んでいた.症例3は酪農業に携わっていないが,体部白癬にステロイドホルモンを外用していた症例1を毎日腕枕で寝かせていた部位に発症.ヒトからヒトへの感染が明らかであった例で,その発症の一因子としてステロイド外用剤の関与が考えられた.
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