Japanese
English
症例報告
Malignant spiradenomaの1例
A case of malignant spiradenoma
田村 あゆみ
1
,
加藤 直子
1
,
谷村 心太郎
1
,
山中 快子
1
Ayumi TAMURA
1
,
Naoko KATO
1
,
Shintaro TANIMURA
1
,
Yasuko YAMANAKA
1
1国立札幌病院皮膚科
1Department of Dermatology,National Sapporo Hospital
キーワード:
malignant spiradenoma
,
多発型
,
転移率
Keyword:
malignant spiradenoma
,
多発型
,
転移率
pp.528-531
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100193
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要約
67歳,男性.5年前から出現した前胸部の多発性のspiradenomaの一部から,malignant spiradenomaを発生した.組織学的に真皮から皮下脂肪織内に結合織被膜に囲まれた大葉状,小葉状,索状,管状構造などを形成する多彩な上皮性腫瘍胞巣の増殖を認めた.一部には壊死と多数の核異型や核分裂像を認めた.本邦報告15例を詳細に検討し,多発型は単発型に比べて転移率が高いことが判明した.そのためmalignant spiradenomaの母地となるspiradenomaも,多発型の場合には積極的な全摘出術が望ましいと考えられた.
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