特集 糖尿病治療薬のチョイス!—こんなとき,あんなとき
配合剤,週1回製剤のチョイス
DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤のチョイス
鈴木 克典
1
1新潟糖尿病クリニック
キーワード:
ジペプチジルペプチダーゼ4阻害薬
,
DPP-4阻害薬
,
ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬
,
SGLT2阻害薬
,
配合剤
,
2型糖尿病
Keyword:
ジペプチジルペプチダーゼ4阻害薬
,
DPP-4阻害薬
,
ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬
,
SGLT2阻害薬
,
配合剤
,
2型糖尿病
pp.62-66
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620010062
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Point
◎わが国の2型糖尿病治療において,ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害薬とナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は使用頻度が高く,さらに両薬の併用は多いと推測される.
◎両薬の併用療法に比べ,両薬の配合剤はアドヒアランスの改善,薬価の削減,クリニカル・イナーシャ対策,治療満足度の向上につながると思われる.
◎両薬を併用するメリットとして,①SGLT2阻害薬によるグルカゴン上昇をDPP-4阻害薬が抑制する,②SGLT2阻害薬の有害事象をDPP-4阻害薬が減少させる,③SGLT2阻害薬がDPP-4阻害薬のインクレチン効果を増強させる可能性がある,などの点が期待できる.
◎両薬の配合剤の需要は,2型糖尿病治療において今後ますます増えていくことが予想される.
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