Japanese
English
症例
6600ボルトの高圧電源による電撃傷の1例
An Electrical Injury Caused by 6600-volt High Voltage Electric Power Supply
林 剛生
1
,
瀧本 そのこ
1
,
高橋 宏治
1
,
三宅 温
1
,
大松 華子
1
Yoshio HAYASHI
1
,
Sonoko TAKIMOTO
1
,
Kouji TAKAHASHI
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Hanako OHMATSU
1
1国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
キーワード:
電撃傷
,
全身性合併症
,
MRI
Keyword:
電撃傷
,
全身性合併症
,
MRI
pp.505-509
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000673
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32歳,男性。6600ボルトの高圧電源に接触し,受傷した。入院,心電図モニター管理,補液を行ったが,コンパートメント症候群や不整脈,ミオグロビン尿などの全身性合併症はなく経過した。電撃傷(arc burn,flame burn)と診断した。デブリードマン,外用治療により約1カ月で上皮化した。電撃傷では,視診所見に比して皮膚損傷が重度な場合が多い。また,全身性合併症を生じうるtrue electrical injuryか否かの判断は受傷直後には困難な場合があり,否定できない場合は入院監視下での全身管理が望ましい。電撃傷は決してまれではないため,皮膚科医は電撃傷の全身性合併症について認識し,診療にあたる必要がある。
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