Japanese
English
臨床報告・1
MRIが受傷肢温存判定に有効であった重症電撃傷の1治験例
A case of electrical injury with acute renal and respiratory failure which MRI was effective in judging for preservation of the injured limbs
林 達彦
1
,
岡村 直孝
1
,
若桑 隆二
1
,
広田 雅行
2
,
田島 健三
1
,
和田 寛治
1
Tatsuhiko HAYASHI
1
1長岡赤十字病院外科
2長岡赤十字病院小児外科
キーワード:
電撃傷
,
急性腎不全
,
MRI
Keyword:
電撃傷
,
急性腎不全
,
MRI
pp.403-407
発行日 1995年3月20日
Published Date 1995/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905178
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はじめに
電撃傷は生体に電流が流れることで発生したジュール熱による損傷で,特にミオグロビンなどの組織崩壊物に起因する急性腎不全の合併は致命的で,本邦での救命報告例は少数例のみ1-3)である(表2参照).
われわれは,15万4,000ボルトの電撃を受け,急性腎不全,急性呼吸不全を合併した症例を経験したが,積極的な血液透析を行い,受傷肢の切断を行わずに救命しえた.この受傷肢温存の診断決定にはMRI検査が有効であった.本例に考察を加えて報告する.
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