巻頭言
人工知能とArt
小寺 雅也
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院皮膚科部長
pp.1481-1482
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000195
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最近,人工知能(AI)の進歩のニュースを耳にすることが多くなった気がする。人間対AI による将棋やチェスの勝負,クイズ番組でのAI の勝利のニュースである。さらに,AI を利用した防犯カメラのコンピュータ工学的技術開発が凄まじい。登録された不審人物を,大勢の人間の中から発見する技術を想像されるかもしれないが,それはすでに過去の技術である。不審人物の特徴を人間が入力する過去の技術から,今は多くの不審人物のデータをコンピュータに入力することにより,コンピュータ自体がその特徴を自ら導き出すようになった。学習する人工知能アルゴリズム,情報処理速度向上によるディープラーニング(深層学習)である。人工知能によって,登録されていない人物をコンピュータが確からしさを提示しながら不審人物として検出する。いわゆる知能をもった眼である。
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