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目的
眼科手術におけるARTEVOⓇ 850デジタル顕微鏡とデジタルカラーアシスタント(DCA)の有効性,および低照度下での視認性と安全性を評価する。
対象と方法
2025年2月から7月にかけて当院でARTEVOⓇ 850を用いて眼科手術を受けた64例67眼を対象に検討した。患者の年齢,性別,疾患,手術時間,術前・術後のlogMAR視力を評価した。顕微鏡のcoaxial照明は15%,27ゲージ硝子体切除術の眼内照明はコンステレーションで20%,EVA NEXUSで30%に設定した。ブリリアントブルーG(BBG)を併用した37眼にDCAを使用した。
結果
平均年齢は66.4±14.3歳,女性34例,男性30例であった。手術は,白内障(18眼),黄斑円孔(14眼),黄斑上膜(12眼),およびIOLの脱臼,増殖糖尿病網膜症,分層黄斑円孔,硝子体出血,近視性牽引黄斑症,裂孔原性網膜剥離,黄斑下出血などのその他の網膜疾患に対して施行した。白内障手術の平均手術時間は7.4±3.2分,硝子体手術単独は37.5±14.5分,同時手術は36.0±11.6分であった。白内障手術でのlogMAR視力は術前0.40±0.53から術1か月後には0.11±0.24に,同時手術を含んだ全硝子体手術では術前0.47±0.50から術3か月後には0.12±0.22に,DCAを用いた硝子体手術では術前0.40±0.39から術3か月後には0.12±0.22にと,有意に改善した(すべてP=0.001)。光障害を含めた手術合併症は発生せず,従来の顕微鏡手術に切り替えた症例はなかった。
結論
DCAを併用したARTEVOⓇ 850は,白内障手術,硝子体手術において低照度での手術を可能にし,良好な術後の視力回復が得られた。

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