１ 眼圧検査：Home tonometerを含めて

緑内障は，視神経の進行性変性を特徴とする慢性疾患であり，世界的な視覚障害の主要原因のひとつである。視神経障害の発症・進行には個人差があるものの，眼圧は最も確立されたリスク因子であり，その管理は緑内障診療の根幹をなす。実際，複数の無作為化比較試験において，眼圧下降が緑内障の発症予防および進行抑制に有効であることが示されており，眼圧は治療介入の指標として臨床的意義が極めて高い。