綜説
近未来の神経眼科検査機器
半田 知也
1
,
岩田 遥
1
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学専攻
キーワード:
神経眼科検査機器
,
他覚的視機能検査装置
,
ORTeアイナック
,
Hessチャート
,
自動分類機能
,
アイトラッキング技術
Keyword:
神経眼科検査機器
,
他覚的視機能検査装置
,
ORTeアイナック
,
Hessチャート
,
自動分類機能
,
アイトラッキング技術
pp.139-144
発行日 2025年2月5日
Published Date 2025/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004047
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神経眼科検査機器は,視覚と神経系などの機能を詳細に調べることで,障害の場所や程度を明らかにし,診断や治療に貢献することが求められる。近年,神経眼科検査機器として特に発展が目覚ましい分野として,AI(artificial intelligence)による自動診断とアイトラッキング技術が挙げられる。AIによる自動診断ついては,イメージングとの親和性が高いことから特に眼底所見の診断に対して盛んに研究報告がなされており,緑内障1),糖尿病網膜症2),未熟児網膜症3),加齢黄斑変性症4)など,さまざまな疾患に対して応用がなされ,臨床医の補助となるだけではなく,その精度が臨床医よりも高い可能性についても報告されている5-7)。アイトラッキング技術については,視野検査8),光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)9),OCT angiography10),レーザー屈折矯正手術11),網膜光凝固術12),白内障手術13)等に使用されてきた。
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