特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅵ 眼瞼・眼窩・腫瘍 7 鼻涙管閉塞が疑われる乳幼児の流涙への対処法
澤 明子
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター眼科(兵庫県)
キーワード:
先天鼻涙管閉塞
,
自然治癒
,
保存的治療
,
プロービング
Keyword:
先天鼻涙管閉塞
,
自然治癒
,
保存的治療
,
プロービング
pp.1374-1377
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003900
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生後まもない乳幼児に流涙と眼脂をきたす代表的疾患が,先天鼻涙管閉塞(congenital nasolacrimal duct obstruction:CNLDO)である。新生児の6~20%にみられ,典型例は鼻涙管下部開口部の膜状閉塞であり1),自然治癒率が高く生後12か月までに96%が自然治癒するとの報告がある2)。健診や小児科で指摘され,保存的治療や経過観察される症例も多い。本稿では,CNLDOが疑われる患者への対応と,クリニックから基幹病院への適切な紹介のタイミングについて述べる。
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