Ⅲ 緑内障 ４ 緑内障ではなさそうな不規則な視野欠損や急速な視野障害進行例の判定

緑内障は視野障害をきたす眼疾患の代表であるが，緑内障の視野障害は，視神経乳頭や網膜内層の特徴的な構造障害と必ず対応している。また，原発緑内障では眼圧コントロールが良好な場合は，緑内障の視野障害は基本的に緩徐であり，数か月単位で急速に進行することはない。また，近視眼などにみられる中心視野障害先行型の緑内障を除いて，視野障害は鼻側視野から始まり，中心視野や視力は後期まで保たれることが多い。