連載 患者様満足度講座
患者様の満足度を高めるためのドライアイ診療とは ~術後④LASIK編~
戸田 郁子
1
1南青山アイクリニック東京院長
キーワード:
LASIK
,
ドライアイ
,
見え方の質
,
角膜知覚
Keyword:
LASIK
,
ドライアイ
,
見え方の質
,
角膜知覚
pp.44-47
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.13.01_0044-0047
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LASIKは臨床応用開始から30年近くが経過し,屈折矯正手術の主流としての地位を確立している。改良を重ねた最新の機械と技術を用いて施行されるモダンLASIKは,精度と安全性が非常に高く,術後の目標視力や屈折度数の達成率は95%を超えると報告されている1)。このように,LASIKの他覚的成績については今まで多数の報告がある一方,患者側にとっての術後満足度や自覚症状についての包括的な評価・報告はあまりない。LASIKはquality of life(QOL)を向上させる治療であり,最も大切なのは患者の自覚的満足度であるという再認識から,米国では2014年よりインターネットを駆使した大規模な満足度調査PROWL studyが試みられている2)。わが国でも,過去にLASIK後の不満を訴える患者やそれに対する過剰報道によって,LASIKの評判低下と患者数激減が起こった。LASIK後の満足度の向上を目指すためには,その正しい評価や対策,情報発信が重要である。特にドライアイは術後満足度を左右する大きな因子である。本稿ではその特徴とマネジメントのポイントについて解説する。「KEY WORDS」LASIK,ドライアイ,見え方の質,角膜知覚
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