特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅰ 角結膜 1 アカントアメーバ角膜炎が疑われる患者への対応
住岡 孝吉
1
1和歌山県立医科大学眼科学教室
キーワード:
アカントアメーバ角膜炎
,
コンタクトレンズ装用
,
副腎皮質ステロイド薬投与
Keyword:
アカントアメーバ角膜炎
,
コンタクトレンズ装用
,
副腎皮質ステロイド薬投与
pp.1087-1090
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003842
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アカントアメーバ角膜炎(Acanthamoeba keratitis:以下,AK)は,欧米では1974年にNagingtonら1)により初めて報告され,本邦では1988年に石橋ら2)により初めて報告された難治性の角膜感染症である。AKは特に初期症状が他の角膜疾患と類似しており,角膜所見が軽微であるために見逃されやすいことが特徴である。また,副腎皮質ステロイド薬の使用によって症状がマスクされることがあり,これが病態の進行を複雑にする要因となる。本稿ではAKが疑われる患者への対応に焦点を当て,クリニックから基幹病院への適切な紹介のタイミングについてお話しする。
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