綜説
眼内液と機械学習の応用によるぶどう膜炎の診断
臼井 嘉彦
1
1東京医科大学臨床医学系眼科学分野
キーワード:
ぶどう膜炎
,
眼内液
,
人工知能
,
機械学習
,
サイトカイン
,
オミックス
Keyword:
ぶどう膜炎
,
眼内液
,
人工知能
,
機械学習
,
サイトカイン
,
オミックス
pp.751-756
発行日 2024年8月5日
Published Date 2024/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003726
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ぶどう膜炎は眼内炎症の総称であり,その病態の中心は免疫異常であるが,感染,自己免疫,遺伝子異常,環境因子や生活環境などさまざまな要因が寄与していると考えられている。特に感染や単一遺伝子変異に起因する自然免疫系の関与と,獲得免疫系が関与する自己免疫疾患のスペクトラムに分かれる。そして,眼内に浸潤する炎症細胞と眼内組織との相互作用によって病態が形成され,炎症性サイトカインストームを引き起こし,それが眼内液に反映される。そのため,眼内液には多種多様な遺伝子,サイトカインを中心とした生理活性物質や代謝物などの生体分子が含まれている。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.