特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅴ 網膜硝子体 6 硝子体内注射
田中 公二
1
1日本大学病院アイセンター
pp.1061-1063
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003311
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従来,硝子体内注射の適応疾患として,加齢黄斑変性(2008年),網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫(2013年),糖尿病黄斑浮腫,近視性脈絡膜新生血管(2014年)があったが,近年,未熟児網膜症(2019年),血管新生緑内障(2020年)にも適応が拡大されてきている。さらに加齢黄斑変性,網膜静脈閉塞症,糖尿病黄斑浮腫などは,完治は難しいため注射を打ち続けなければならない例も多く,今後も硝子体内注射の数は徐々に増えていくと考えられる。このほかに網膜色素線条や脈絡膜炎に伴う脈絡膜新生血管,母斑など物理的要素に伴う脈絡膜新生血管もあり,今後適応もさらに増えていくことが予想されている。
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