特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅴ 網膜硝子体 2 黄斑手術後の視野障害
寺島 浩子
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
pp.1037-1042
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003307
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さまざまな黄斑疾患に対して近年硝子体手術が行われており,器具や機械の進歩により低侵襲かつ比較的短時間で施行できるようになってきている。特に黄斑前膜(epiretinal membrane:ERM)や黄斑円孔(macular hole:MH)は,以前に比べより高い視機能の獲得を目指した手術が求められている。視機能は視力に始まり,コントラスト感度,立体視,色覚そして視野など複合的な機能で自覚症状が成り立っている。術後の「見え方」を評価する際には,多角的に視機能を評価していく必要がある。そこで本稿では,黄斑疾患の術後の視野障害に着目して自験例を含めて解説をしていく。
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