特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅰ 角結膜 6 涙点プラグ挿入後
内野 裕一
1
1ケイシン五反田アイクリニック(東京都)/慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.940-941
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003287
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涙点プラグ(以下,プラグとする)は,眼表面にある余分な涙液を鼻涙管内へ放出する涙点に挿入することで,涙液の排出を阻止し,病的に少量となった涙液を眼表面に貯留させる。涙液には眼表面に対する有効成分が豊富に存在し,プラグはその涙液を継続的に眼表面において維持することを可能とする。したがって涙点プラグ挿入術は涙液減少型ドライアイでは自覚的/他覚的所見が大幅に改善し,簡便かつ安全に施行できる,眼表面治療における有効な手術法のひとつである。
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