機器・薬剤紹介
67.Myopia MasterⓇ(Oculus)
松村 沙衣子
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
pp.753-759
発行日 2023年8月5日
Published Date 2023/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003219
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全世界的にも社会問題となっている小児の近視有病率の増加に対して,近視進行抑制治療の需要が高まっている。治療方針を決めた後は,その治療効果を正確にモニタリングし,治療戦略が適切であるかを判定する必要がある。国際近視機関(International Myopia Institute:IMI)は,近視管理の主要評価項目として眼軸長と屈折値測定を推奨している1)。眼軸長測定は,小児においても非侵襲的で検査時間も短く,再現性が高い2)。小児は成人と異なり,眼科検査に十分な協力が得られないため,より簡便で効率的かつ正確な検査を行う必要がある。そのような背景から,近年,小児の近視管理に特化した非接触型の光学的眼軸長計測機器が多く開発されている。Myopia MasterⓇ(Oculus,Germany)は角膜曲率半径測定機能に加え,眼軸長計測機能をもつ最新のレフラクトメータであり,近視分野において大きな進歩をもたらしている。本稿ではMyopia Masterの特徴について紹介する。
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