綜説
黄斑円孔の最新の手術手技の評価
木村 修平
1
,
森實 祐基
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 眼科学
キーワード:
内境界膜剥離
,
内境界膜翻転
,
内境界膜自家移植
,
水晶体嚢移植
,
自家感覚網膜移植
,
意図的黄斑剥離
Keyword:
内境界膜剥離
,
内境界膜翻転
,
内境界膜自家移植
,
水晶体嚢移植
,
自家感覚網膜移植
,
意図的黄斑剥離
pp.733-740
発行日 2023年8月5日
Published Date 2023/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003216
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黄斑円孔に対して内境界膜(internal limiting membrane:ILM)剥離とガスタンポナーデを併施した硝子体切除が標準術式として行われるようになり,400μm以下の黄斑円孔であれば,ほぼ100%に近い確率で黄斑円孔を閉鎖できるようになった。しかし標準術式では閉鎖が得られにくい難治性の黄斑円孔も存在する。近年,難治性黄斑円孔に対してILM翻転,ILM自家移植,自家感覚網膜移植などの術式が考案され手術成績が報告されている。そこで本稿では,まず標準術式の歴史と問題点について述べ,その後,難治性黄斑円孔に対する術式とその評価について解説する。
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