特集 眼瞼下垂の外科的治療
5 眼瞼下垂手術が視機能に及ぼす影響
三谷 亜里沙
1
,
鄭 暁東
1,2
1愛媛大学医学部眼科学教室
2はなみずき眼科(松山市)
キーワード:
眼瞼下垂
,
実用視力
,
角膜形状
,
高次収差
,
コントラスト感度
Keyword:
眼瞼下垂
,
実用視力
,
角膜形状
,
高次収差
,
コントラスト感度
pp.245-251
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002536
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眼瞼下垂による上方視野の形態学的な遮断は,眼瞼下垂手術により修正され,瞳孔領がクリアになることで視野・視力の改善効果が得られる。それに加え,眼のぼやけや眼の疲れが軽減するといった自覚症状改善効果も認められる場合がある。我々は,退行性眼瞼下垂患者78例156眼を対象に,手術前後で自覚症状変化に関するアンケート調査を施行したところ,焦点が合いづらい,肩がこる,いらいらするといった項目において術後有意に改善していることが確認された(図1)1)。
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