特集 Pachychoroid 関連疾患
2 Pachychoroid関連疾患の診断
三宅 正裕
1
1京都大学大学院医学研究科眼科学
キーワード:
パキコロイド関連疾患
Keyword:
パキコロイド関連疾患
pp.119-124
発行日 2022年2月5日
Published Date 2022/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002493
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パキコロイド関連疾患(pachychoroid spectrum disease:PSD)の大元となる概念は,2013年にFreundらのグループによって提唱された1)。彼らは,脈絡膜の肥厚に伴って網膜色素上皮異常が引き起こされた状態を指して,パキコロイド色素上皮症(pachychoroid pigment epitheliopathy:PPE)と命名した。pachy-は「厚い」を意味する接頭語であることから,pachychoroidとは「厚い脈絡膜」を指している。PPEは,パキコロイド関連疾患の代表である中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)の不全型と考えられており,「漿液性網膜剥離のないCSC」と理解しておくとおおむね誤りではない。
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