症例報告
有水晶体眼ICE症候群の水疱性角膜症への角膜内皮移植でNS Endo-Inserterを用いた2例
錦見 美沙子
1
,
髙橋 綾
1
,
山口 剛史
1
,
島﨑 潤
1
1東京歯科大学市川総合病院眼科
キーワード:
角膜内皮移植
,
ICE症候群
,
有水晶体眼
,
水疱性角膜症
,
DSAEK
,
NS Endo-InserterⓇ
Keyword:
角膜内皮移植
,
ICE症候群
,
有水晶体眼
,
水疱性角膜症
,
DSAEK
,
NS Endo-InserterⓇ
pp.73-78
発行日 2022年1月5日
Published Date 2022/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002462
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
水疱性角膜症への治療として角膜内皮移植術(Descemet stripping automated endothelial keratoplasty:DSAEK)は有効であるが,有水晶体眼でのDSAEK では,術中のグラフト挿入時の前房虚脱による角膜内皮障害,前房挿入器具による水晶体損傷などを引き起こす可能性がある。近年,DSAEK でのグラフト挿入器具として開発されたNS Endo-Inserter Ⓡは,グラフトを水流で挿入するため,有水晶体眼へのグラフト挿入時の前房虚脱がなく低侵襲で角膜内皮障害を最低限に抑えられ,安全にDSAEK が行えると考えられる。今回,我々は,有水晶体眼 iridocorneal endothelia(l ICE)症候群の水疱性角膜症 2例におけるDSAEK においてNS Endo-Inserter Ⓡを用いて良好な結果が得られたので報告する。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.