特集 OCT で見る緑内障
序論
富田 剛司
1
1済安堂井上眼科病院(東京都千代田区)
pp.709-709
発行日 2021年8月5日
Published Date 2021/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002211
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今月の特集は「OCTで見る緑内障」である。眼底疾患の診断にOCT(光干渉断層計)は欠くことのできない診断機器になったと思われるが,緑内障診断においても例外ではない。ただ,現在緑内障診断で主に利用されているOCT画像は,乳頭周囲の網膜神経線維層の検出である思われる。しかしながら最近のOCTはあらゆる角度から緑内障を分析できるようになってきている。今回の特集は,OCTがどこまで緑内障に迫ることができているかを紹介する目的で企画された。日常臨床への応用という点に関してまだ研究途上のものもある。かなり最新の知見も入っており,今後の日常診療にすぐに役立つものではないかもしれないが,これから緑内障を研究していこうと考えている若い先生方には是非読んでいただきたい内容ともなっている。
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