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1 緑内障
急性原発閉塞隅角緑内障予防に対してレーザー周辺虹彩切開術はどの程度有用ですか?
酒井 寛
1
1浦添さかい眼科
キーワード:
ランダム化比較試験
,
レーザー周辺虹彩切開術
,
急性原発閉塞隅角症
,
原発閉塞隅角症疑い
,
治療必要数
,
NNT
,
ISGEO分類
Keyword:
ランダム化比較試験
,
レーザー周辺虹彩切開術
,
急性原発閉塞隅角症
,
原発閉塞隅角症疑い
,
治療必要数
,
NNT
,
ISGEO分類
pp.64-68
発行日 2022年10月30日
Published Date 2022/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214560
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急性原発閉塞隅角症(APAC)を引き起こしやすいことが知られているAPACの反対眼,眼圧上昇や周辺虹彩前癒着をすでにきたしている原発閉塞隅角症(PAC)眼,緑内障性視神経症をきたしている原発閉塞隅角緑内障,小発作の症状のある原発閉塞隅角症疑い(PACS)眼などに対する薬物療法の予後は非常に不良なので,原則としてレーザー周辺虹彩切開術(LPI)を含む手術加療が必要です.最近発表された2つのランダム化比較試験の結果では,LPIには症状のないPACSからPACへの進行予防効果があることが示されました.一方,PACSからAPACへの進行予防効果は示されませんでした.
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