Ⅱ.角結膜
4.化学外傷
柿栖 康二
1
,
堀 裕一
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
キーワード:
化学外傷
,
化学薬品
,
初期対応
,
薬物治療
,
外科的治療
Keyword:
化学外傷
,
化学薬品
,
初期対応
,
薬物治療
,
外科的治療
pp.1091-1094
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001861
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眼化学外傷は,眼表面に化学薬品が飛入することで生じ,工場や建築作業現場,家庭内などで突発的に発生することが多い。比較的若年男性が多く1),労働災害に該当する場合や,当直帯や救急で搬送されることも多い。軽症例では初期対応や薬物治療のみで角膜の完全な透明治癒が可能であるが,重症例では角膜内への結膜組織の侵入が認められ,将来的には外科的治療の介入が必要となることが多い。重症度により予後が大きく異なることから,初期対応を適切に行うことや患者に対する説明や配慮も重要となる。
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