特集 Imagingの進歩と神経眼科疾患
1 MRI描出の差による視神経疾患の鑑別
橋本 雅人
1
1社会医療法人医仁会中村記念病院眼科(札幌市)
キーワード:
STIR
,
視神経炎
,
虚血性視神経症
,
視神経萎縮
,
optic neuritis
,
ischemic optic neuropathy
,
optic atrophy
Keyword:
STIR
,
視神経炎
,
虚血性視神経症
,
視神経萎縮
,
optic neuritis
,
ischemic optic neuropathy
,
optic atrophy
pp.733-740
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001762
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視神経疾患の多くは眼球の後方に病変があるため,一般の眼科診療で行われる検眼鏡的検査では異常がみられず診断に苦慮することが多い。そのため,視神経疾患の診断には,左右眼の対光反応の差(relative afferent pupillary defect:RAPD),視野欠損の形,発症経過の詳細な聴取が重要であり,これに加えてMRIによる頭部,眼窩部の画像診断も不可欠な検査法である。MRI画像検査の目的は,下垂体腫瘍や内頸動脈瘤等圧迫性視神経症の原因となる頭蓋内病変精査の他に,球後視神経の病態変化を捉えることにある。
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