機器・薬剤紹介
45.共焦点走査型ダイオードレーザ検眼鏡 Mirante
平野 隆雄
1
1信州大学眼科学教室
pp.377-382
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001624
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
近年,眼科領域では広角眼底撮影装置1),OCT(optical coherence tomography)2),OCTA(OCT angiography)3)など新たな機器が続々と登場してきている。これらにより,広範囲に眼底の客観的な観察や脈絡網膜の層構造や循環動態の非侵襲的な評価が可能となり,研究分野のみならず,日常診療においても多くの恩恵がもたらされている。しかしながら,これらの機器すべてを備えることは,各々の医療機関の診療形態によっては配置するスペースなどの問題から困難なことがある。共焦点走査型ダイオードレーザ検眼鏡Mirante(ニデック社)は眼底検査用の微弱なレーザー光を用いて撮影するSLO(scanning laser ophthalmoscope)と,SLD(super luminescent diode)光源を用いて撮影するOCTの両方を搭載することにより,表1に挙げたような眼底マルチモダルイメージングを1台で取得可能な機器として2019年7月に発売された。本稿ではMiranteの特徴について自験例を提示しながら解説する。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.