綜説
緑内障患者におけるロービジョンケア
川瀬 和秀
1
1岐阜大学医学部眼科学教室
キーワード:
緑内障
,
ロービジョンケア
,
読字と書字
,
羞明
Keyword:
緑内障
,
ロービジョンケア
,
読字と書字
,
羞明
pp.49-56
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001518
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緑内障は40歳以上の約5%という高い有病率であり,2008年以降は糖尿病網膜症を超え日本の失明原因の第1位となっている。さらに視覚障害者が増加傾向にある唯一の疾患でもある(図1)1)ことを考えると,今後もロービジョンケアにおいて非常に重要な疾患であることが理解できる。しかし,緑内障といっても進行が比較的緩徐な原発開放隅角緑内障から,幼少時より治療を必要とする小児緑内障や糖尿病網膜症に合併して急激に視機能障害を生じる血管新生緑内障や続発緑内障など,病型が多種多様で視覚障害の進行速度も障害の程度もさまざまで年齢や社会環境も異なるため,それぞれの状況に合ったロービジョンケアが必要となる。
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