特集 デジタル化が進む眼科手術
4 白内障手術へのデジタル技術・AIの応用
神谷 和孝
1
1北里大学医療衛生学部視覚生理学
キーワード:
Verion
,
ORA
,
Hill-RBF
,
AI
,
白内障手術
Keyword:
Verion
,
ORA
,
Hill-RBF
,
AI
,
白内障手術
pp.29-34
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001515
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現代の白内障手術は安全性や有効性が向上し,完成度の高い手技となっており,眼科医が考える以上に,白内障手術に対する患者の意識は変化しつつある。実際に臨床の現場では術後視力が1.0出ていても,患者が見え方の不満を訴えることも少なくない。このように白内障手術は,確実に屈折矯正手術としての比重が増加していて,術後屈折誤差をできる限り軽減し,予測性を向上させることが重要なテーマとなっている。昨今前眼部手術におけるデジタル技術の進歩は著しく,白内障手術においてもさまざまなデバイスの進化によって,より正確な屈折矯正に貢献している。また,機械学習をはじめとする人工知能(Artificial Intelligence:AI)の活用は,眼科領域においても確実に普及しつつあり,白内障手術分野においてもAIを用いた眼内レンズ(IOL)度数計算が注目されている。
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