特集 COVID-19時代の眼科診療
2 白内障−コロナ禍での白内障手術動向−
小沢 忠彦
1
1小沢眼科内科病院(水戸市)
キーワード:
新型コロナウイルス
,
白内障手術
,
パンデミック
,
白内障手術件数
,
外来初診患者数
Keyword:
新型コロナウイルス
,
白内障手術
,
パンデミック
,
白内障手術件数
,
外来初診患者数
pp.421-426
発行日 2021年5月5日
Published Date 2021/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002123
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最近の社会情勢の変化を「新型コロナウイルス感染症の大流行に伴い,今後10年間の変化がこの1年に短縮された」とする論評があった。眼科も例外ではないと感じている。第1波の時に比較して,白内障手術件数は持ち直しているが,外来初診患者数は80%程度にしか回復していない。軽症患者の受診抑制が要因として考えられるが,これが眼科の将来像と捉えられる。眼科手術自体の感染予防対策はほぼ限界まで完成されたが,それに加えて全身疾患に伴う合併症や今回のような感染症への対策も求められよう。今回は新型コロナウイルス感染症に伴う,眼科医療,特に白内障手術件数や外来初診患者数の動向から,他診療科との比較や社会情勢との関係を検討した。
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