綜説
小児白内障手術の現状
白井 久美
1
,
田中 三知子
2
1和歌山県立医科大学眼科学教室
2岩手医科大学眼科学講座
キーワード:
小児
,
白内障手術
,
後発白内障
Keyword:
小児
,
白内障手術
,
後発白内障
pp.501-504
発行日 2019年5月5日
Published Date 2019/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001168
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小児白内障には生下時からみられる先天白内障とその後に発症する発達白内障などがある。小児は視力の発達途上にあり,成人の白内障とは異なる手術の方法と術後管理が必要になる。視力予後は白内障が片眼性か両眼性か,また,発症した時期,初診および手術の月齢,眼合併症の有無,眼位異常,眼振の有無などによって異なる。特に3歳未満では視覚発達の重要な時期であることから,形態覚遮断弱視をきたしやすい。白内障治療の目的は,視力の回復とその後の発達を促すことにある。
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