特集 老視の対策
マルチフォーカルIOLとEDoF
荒井 宏幸
1
1みなとみらいアイクリニック(横浜市)
キーワード:
マルチフォーカルIOL
,
EDoF
,
光学的ロス
,
グレア・ハロー
,
瞳孔径
,
光学配分
Keyword:
マルチフォーカルIOL
,
EDoF
,
光学的ロス
,
グレア・ハロー
,
瞳孔径
,
光学配分
pp.1271-1279
発行日 2019年10月5日
Published Date 2019/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001413
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1980年代から始まった屈折矯正手術が普及し,エキシマレーザーのみならず有水晶体眼内レンズも広く認知されるようになった。現在の屈折矯正手術では近視・乱視・遠視に対して,ほぼ期待通りの効果が得られており,「裸眼での生活」という希望を叶えられるようになった。一方で「老視」は屈折異常とは全く異なる原理による加齢変化であるが,老視に対する手術により「裸眼での生活」が可能になるのではないかという期待感は,LASIKをはじめとする屈折矯正手術の広がりにより相当に高くなっている。また,過去にLASIKを受けた世代が老視世代となり,外科的に視力を回復させることに対する抵抗感が少ないこともあって,積極的に老視手術を受けはじめていることもマルチフォーカルIOL(眼内レンズ)が普及しはじめている要因と思われる。
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