特集 老視の対策
多焦点ソフトコンタクトレンズ
東原 尚代
1
1ひがしはら内科眼科クリニック(亀岡市)
キーワード:
多焦点ソフトコンタクトレンズ
,
同時視
,
低加入度数
,
共感
,
女性の心理
Keyword:
多焦点ソフトコンタクトレンズ
,
同時視
,
低加入度数
,
共感
,
女性の心理
pp.1263-1270
発行日 2019年10月5日
Published Date 2019/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001412
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日本の多焦点ソフトコンタクトレンズ(SCL)処方比率は近年少しずつ上昇しているものの,まだ6%と諸外国に比較して低い。その理由として,日本では近業に従事するSCL装用者に対し球面度数を弱めに処方することが多い背景が指摘されている1)。多焦点SCLは処方に時間がかかるとか,検査が難しいのではないかという先入観を抱きやすいが,近年の多焦点SCLの性能は飛躍的に向上して処方しやすくなった。多焦点SCL処方の成功の鍵は,レンズの種類や特性を熟知すること,患者適応を見極めて検査手順に習熟することといえる。また,SCL装用者の多くが女性である点を踏まえ,老視年齢を迎えた女性が気持ちよく多焦点SCLを受け入れられるよう勧めるのがポイントである。本稿では,多焦点SCLデザインの特徴と処方のコツについて解説する。
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