特集 調節機能:基礎から臨床まで
1 両眼波面センサーによる他覚的屈折検査
広田 雅和
1
,
不二門 尚
1
1大阪大学大学院医学系研究科感覚機能形成学教室
キーワード:
輻湊
,
調節
,
瞳孔
,
両眼視
,
斜視
Keyword:
輻湊
,
調節
,
瞳孔
,
両眼視
,
斜視
pp.223-229
発行日 2019年3月5日
Published Date 2019/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001082
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屈折検査は眼科検査業務において施行率第2位に位置づけされている1)。屈折検査のひとつである他覚的屈折検査はオートレフラクトメータを使用し,一眼ごとの屈折力を測定するのが一般的である。オートレフラクトメータは検者の熟練度に依存せず,短時間で被検者の他覚的屈折検査が可能であるが,内部視標による器械近視が起こる2)。近年では,自覚的屈折検査においても単眼遮閉下では両眼開放下より近視化することが報告されている3)。オートレフラクトメータでは調節力を測定する機能を搭載した機種もあるが,単眼視下の測定では輻湊性調節が惹起されないため調節力を過小評価する問題も抱えている4)。
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