Ⅱ.所見からみた診断の進め方
3 眼位異常 1)外斜視
宇井 牧子
1
,
根岸 貴志
2
1東京大学医学部眼科学教室
2順天堂大学医学部眼科学教室
pp.1151-1156
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000842
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
外斜視とは,一方の眼が固視目標を見ているときに他眼が外側(耳側)へ偏位している状態である。間欠性外斜視はアジア人で最も多くみられる眼位異常であり,日常診療で遭遇する頻度が高い。まれではあるが外斜視と思われる症例のなかには見かけだけの眼位異常(偽斜視)があり,眼位検査で鑑別可能である。斜視の診断にあたっては,緊急性のある眼疾患や全身疾患に伴うものがあり,鑑別に留意する必要がある。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.