特集 視細胞疾患の病態と検査
2 黄斑ジストロフィの分子病態
藤波 芳
1,2,3
,
藤波(横川) 優
1,2,4
,
Lizhu Yang
1,2,5
,
Xiao Liu
1,2,6
,
Gavin Arno
1,3
1東京医療センター・臨床研究センター(感覚器センター)
2慶應義塾大学
3UCL Institute of Ophthalmology
4よこかわクリニック
5Peking Union Medical College Hospital
6Third Military Medical University
キーワード:
黄斑ジストロフィ
,
遺伝
,
分子生物学
Keyword:
黄斑ジストロフィ
,
遺伝
,
分子生物学
pp.309-321
発行日 2018年4月5日
Published Date 2018/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000623
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黄斑ジストロフィは両眼性,進行性の機能障害を網膜黄斑部にきたす疾患の総称で,多くのものが遺伝性と考えられている1)2)。古くは黄斑のみを障害するものを黄斑ジストロフィ(狭義)と呼称し,錐体ジストロフィ(狭義),錐体杆体ジストロフィ(狭義)と差別化する考えも存在したが,原因遺伝子のオーバーラップが明らかになるなかで,病態生理学的な観点より,網膜黄斑部を中心に障害をきたす網膜ジストロフィを総称して,黄斑ジストロフィ(広義)と呼称することが一般的となっている。本稿では便宜上,広義黄斑ジストロフィを「黄斑ジストロフィ」と呼称する。
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