特集 近視の進行をコントロールする
序論
坪田 一男
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.855-855
発行日 2017年9月5日
Published Date 2017/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000107
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近視の罹患率は東南アジアを中心に急激に増大しており,一部の地域では既に80%以上にまで達している。この流れはヨーロッパやアメリカにおいても同様で,50 年前には20%程度であった近視の罹患率が40%程度まで増大している。患者数の絶対的な増大に加えて近視は“失明や視覚障害の大きな要因となる”ということが近年明らかになり,WHO でも警告を発している。日本でも中途失明・視覚障害の第5 位,中国では既に第2 位となっており,早急な対策が必要である。そこで今回“近視の進行をコントロールする”というタイトルで特集を組んだ。
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