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特集 新しい角膜パーツ移植
深層層状角膜移植
Deep anterior lamellar keratoplasty
榛村 真智子
1
,
榛村 重人
2
Machiko Shinmura
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター眼科
2慶應義塾大学眼科
pp.1938-1943
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105051
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はじめに
全層角膜移植一辺倒の時代から角膜パーツ移植全盛の時代に移り変わって久しい。特に角膜内皮移植の最近の進歩は目覚ましく,手術方法の改良や新しい手術器具の開発が相次いでいる。そんななかにあって,深層層状角膜移植(deep anterior lamellar keratoplasty:以下,DALK)はやや地味な存在かもしれない。しかし,術中はopen skyとならないため安全性が高く,術後内皮型拒絶反応の心配がなく,視力の回復もよい,患者にとって恩恵の多い素晴らしい手術である。数ある角膜パーツ移植のなかでは難易度が比較的高く,習得が難しい手術であるのは否定できないが,いくつかのコツを押さえると手術の成功度は確実に増す。本稿ではDALKの基本的な部分から総おさらいをしつつ,最新情報をまじえて解説していきたい。
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