診療
子宮頸癌小線源治療における苦痛緩和のための麻酔科介入効果の後方視的検討
清水 大喜
1
,
田中 研介
,
紙谷 義孝
,
田中 萌生
,
松橋 麻里
,
權 斎増
,
三ツ間 祐介
,
晝間 優隆
,
斎藤 紘丈
,
塩井 美希
,
青山 英史
,
馬場 洋
1新潟大学医歯学総合病院 麻酔科
キーワード:
近距離照射治療法
,
Fentanyl
,
Mepivacaine
,
嘔吐
,
悪心
,
緩和ケア
,
経産回数
,
硬膜外麻酔
,
硬膜外無痛法
,
子宮頸部腫瘍
,
疼痛測定
,
アルゴリズム
,
後向き研究
,
Ropivacaine
,
静脈内注射
,
苦痛
Keyword:
Algorithms
,
Anesthesia, Epidural
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Brachytherapy
,
Injections, Intravenous
,
Fentanyl
,
Mepivacaine
,
Pain Measurement
,
Palliative Care
,
Nausea
,
Parity
,
Retrospective Studies
,
Vomiting
,
Analgesia, Epidural
,
Ropivacaine
pp.693-699
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017260615
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子宮頸癌の診断で密封小線源治療を行った65例211回を対象として、麻酔科介入の効果を後方視的に検討した。一定の基準を満たし、主に硬膜外ブロックを用いて麻酔科医が鎮痛に介入した45回(介入群)の背景因子や使用したアプリケーターの種類、鎮痛方法、治療時の痛みの強さと退室時の状態を調査し、介入しなかった166回(非介入群)と比較した。その結果、介入群は非介入群と比べて若年で経産婦が少なく、病期が進行している患者、組織内照射針を穿刺した患者が多かった。また、介入群は処置時間が長く、痛みの強さや退室時の状態の評価が低かった。治療は全例で完遂され、苦痛のために治療を中止した症例はなく、合併症として局所麻酔薬中毒が1回、血管迷走神経反射による立ちくらみが2回あったが、重大なものはなかった。
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