診療
展開針(LeVeen Needle)を使用した肝細胞癌に対するCTガイド下ラジオ波焼灼療法 当院における短期成績の検討と合併症防止のための工夫について
黒瀬 太一
1
,
岡崎 肇
,
田村 彰久
,
小林 昌幸
,
門前 芳夫
,
北本 幹也
1広島県立広島病院 放射線診断科
キーワード:
X線透視検査
,
インターベンショナルラジオグラフィー
,
肝細胞癌
,
気胸
,
胸水
,
術後合併症
,
針
,
治療成績
,
腹部膿瘍
,
肝動脈塞栓術
,
腹部CT
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Fluoroscopy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Needles
,
Pneumothorax
,
Pleural Effusion
,
Postoperative Complications
,
Radiography, Interventional
,
Abdominal Abscess
,
Treatment Outcome
pp.445-451
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016250380
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
展開針によるCTガイド下ラジオ焼灼療法(RFA)を行った肝細胞癌患者13例17病変(男性10例、女性3例、年齢60~91歳)を対象に、短期治療成績について検討した。全例でRFA数日前にIVR-CTにてリピオドール+スポンゼル細片を用いて超選択的肝動脈塞栓術を行い、CTで病変を指摘可能な状態とし、全例で安静時呼吸停止後に局所麻酔でCT透視下に穿刺を行った。焼灼プロトコルは20Wから開始し、1分毎に10Wずつロールオフするまで出力を上昇させ、全例で1ヶ所について2度のロールオフを達成した。術後3ヵ月で局所再発は認めず、合併症は気胸2例(持続脱気無し)、膿瘍形成(腹壁、胃壁)、胸水貯留各1例に認めた。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.