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新生児一過性膿疱性メラノーシスの1例
市川 尚子
1
,
笠井 弘子
,
河原 由恵
1けいゆう病院 皮膚科
キーワード:
顕微鏡検査法
,
黒皮症
,
自然寛解
,
新生児疾患
,
膿疱
Keyword:
Infant, Newborn, Diseases
,
Microscopy
,
Melanosis
,
Remission, Spontaneous
pp.394-395
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200164
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日齢1男児。出生時より頭部・眼囲・胸部に膿疱が多発していたため、翌日に皮膚科へ受診となった。初診時、頭部・眼囲・胸部に5mm大の膿疱が散在し、眼瞼には鱗屑と薄い褐色の痂疲が付着する楕円形の紅斑がみられた。膿疱蓋のKOH直接鏡検および膿疱内容の一般細菌培養は陰性であった。経過観察したところ、初診時に存在した膿疱は日齢4には痂疲化し、新たな膿疱が多数増数した。その後、膿疱の出没を数日単位で繰り返したが、日齢20より新生しなくなり、日齢40には膿疱が消退した。本症例は経過中紅斑を認めず、出生時より比較的大型の無菌性膿疱が存在したことから、新生児一過性膿疱性メラノーシスと診断された。
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