発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121198
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61歳女。上腹部痛を主訴とし市販のファモチジンでは軽快しなかった。血算では好酸球増多を認めたが、アレルギー検査のIgE放射性免疫吸着法は正常範囲内で、IgE放射アレルゲン吸着試験は寄生虫をふくめすべて陰性であった。上部消化管内視鏡検査では、胃前庭部は軽度浮腫状、十二指腸粘膜は浮腫状像に加え点状の発赤を認め、十二指腸粘膜の生検組織から好酸球浸潤が確認された。好酸球性胃腸炎の疑いでプレドニゾロン15mgを投与した結果症状は速やかに消失し、プレドニゾロンは漸減後中止したが、5ヵ月経過して再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007