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左乳輪周囲に片側性にみられたEruptive Syringomaの1例
佐藤 良樹
1
,
中村 かおり
,
寺木 祐一
1埼玉医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
皮膚腫瘍
,
汗管腫
,
待機療法
,
片側性乳房腫瘍
Keyword:
Unilateral Breast Neoplasms
,
Skin Neoplasms
,
Syringoma
,
Watchful Waiting
pp.1908-1909
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017081167
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28歳女。左乳輪周囲に多発する褐色の丘疹を主訴とした。10年程前より主訴が出現し、炎症後色素沈着や疣贅の診断で加療されるも改善せず、紹介受診時には左乳房の乳輪周囲に自覚症状のない2~3mm大までの扁平、褐色の丘疹が多発しており、右下眼瞼にも汗管腫と思われる常色の丘疹が散在していた。病理組織学的所見では真皮浅層から中層に2層の細胞壁からなる管腔構造とtadpole様の外観を呈する索状構造の増生がみられ、臨床および病理所見よりeruptive syringomaと診断し、経過観察とした。
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