治療
抗PD-1抗体(ニボルマブ)によりリンパ節転移巣が著明に縮小した悪性黒色腫の1例
石綿 夏織子
1
,
大垣 淳
,
乙部 さやか
,
大原 國章
,
吉野 公二
,
藤澤 康弘
1がん・感染症センター都立駒込病院 皮膚腫瘍科
キーワード:
黒色腫
,
骨腫瘍
,
リンパ行性転移
,
腸骨
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚腫瘍
,
リンパ節郭清
,
Nivolumab
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Ilium
,
Lymphatic Metastasis
,
Leg Dermatoses
,
Melanoma
,
Lymph Node Excision
,
Skin Neoplasms
,
Nivolumab
pp.237-241
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168072
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39歳男。右下腿の悪性黒色腫切除5年後に右鼠径リンパ節転移を生じ、リンパ節郭清術が施行された。以降、当院にてDAV-Feron療法に続き、インターフェロンβ維持療法を施行中であったが、初回治療より12年後(治療開始7年後)に外腸骨リンパ節転移を発症した。骨盤内リンパ節を郭清したが全摘できず、術後はDAC-Tam療法を3クール行うも病巣は増大し、新たに縦隔にも転移が出現した。その後、ニボルマブの投与に変更したところ、外腸骨および縦隔リンパ節の転移巣はいずれも縮小し、1年5ヵ月経過した現在、担癌生存中である。
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