症例
外陰悪性黒色腫術後再発に対して高精度放射線治療を施行した1例
赤木 由紀夫
1
,
小山 矩
,
直樹 邦夫
,
廣川 裕
1広島平和クリニック 高精度がん放射線治療センター
キーワード:
外陰腫瘍
,
肝臓腫瘍
,
黒色腫
,
MRI
,
リンパ行性転移
,
X線CT
,
腸骨
,
治療用放射線量
,
線量分割法
,
放射線外科
,
強度変調放射線治療
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
,
画像誘導放射線療法
Keyword:
Ilium
,
Lymphatic Metastasis
,
Melanoma
,
Liver Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiotherapy Dosage
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Vulvar Neoplasms
,
Radiosurgery
,
Dose Fractionation
,
Radiotherapy, Intensity-Modulated
,
Positron-Emission Tomography
,
Radiotherapy, Image-Guided
,
Multimodal Imaging
pp.1031-1039
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016374361
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症例は85歳女性で、外陰悪性黒色腫の診断にて外陰切除術施行を施行した。その後、局所再発および両側鼠径リンパ節転移にて救済手術、尿路変更術を施行した。新規病変除外のためPET/CT検査を施行し、左内腸骨リンパ節転移を認めた。骨盤単純MR検査では、左内腸骨リンパ節領域に長径37mm大の腫瘤を認めた。腫瘤の右側にはS状結腸が近接していたが、直接浸潤は認めなかった。拡散強調像にて強い高信号、T2強調像で内部にまだらな高信号を含む比較的低信号を示した。外陰悪性黒色腫術後の孤発性リンパ節転移と診断した。新規病変除外と効果判定を目的としてPET/CT検査を撮影し、肝右葉に転移を疑うFDGの異常集積を認めた。画像誘導強度変調放射線治療(IG-VMAT)を実施し、左内腸骨リンパ節の異常集積は消失した。肝転移に対して定位放射線治療(SRT)を実施した。SRT治療後32ヵ月目に新規病変除外のため撮影した胸部CT検査において肺転移、および腹部造影MR検査(EOB)おいて多発性肝転移を認めた。多臓器多発転移のため、ニボルマブによる分子標的薬治療となった。
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