非専門医にもできる! リウマチ・膠原病診断
検査から迫る診断 筋炎特異抗体測定法の開発
佐藤 慎二
1
1東海大学 医学部内科学系リウマチ内科学
キーワード:
Amino Acyl-tRNA Synthetases
,
筋炎-多発性
,
血清学的検査
,
自己抗体
,
皮膚筋炎
,
Signal Recognition Particle
,
IFIH1 Interferon-Induced Helicase
,
TRIM33 Protein
,
Mi-2抗体
Keyword:
Amino Acyl-tRNA Synthetases
,
Interferon-Induced Helicase, IFIH1
,
Autoantibodies
,
Dermatomyositis
,
Serologic Tests
,
Polymyositis
,
Signal Recognition Particle
,
Mi-2 Antibodies
,
TRIM33 Protein, Human
pp.293-296
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017162623
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全身性膠原病の一つであるPM/DM患者血清中には,さまざまな自己細胞成分を標的とする自己抗体の存在が知られている.興味深いことに,筋炎に見出される自己抗体の多くは筋炎以外では認められず,疾患特異性がある.それらの特異自己抗体は特定の臨床症状と密接に関連しているため,自己抗体の測定が,実臨床上,PM/DMの診断,病型分類,治療法の選択,予後の推定などに非常に有用である.PM/DMに見出される自己抗体として,以前から抗ARS抗体が有名であるが,近年,PM/DMを含む特発性炎症性筋疾患に特異的に見出される新たな自己抗体が報告され注目されている.
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