特集 スポーツ整形外科 最新の治療
膝
TKA術後のスポーツ活動
龍 啓之助
1
,
斎藤 修
,
及川 昇
,
長岡 正宏
1日本大学 医学部整形外科分野
キーワード:
術後期
,
性因子
,
治療成績
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
関節角度測定
,
スポーツ復帰
Keyword:
Return to Sport
,
Postoperative Period
,
Sex Factors
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
,
Arthrometry, Articular
pp.837-842
発行日 2016年5月31日
Published Date 2016/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016267629
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2013年4月~2014年4月にTKAを施行した患者のうち術後スポーツ活動の調査が可能であった109例を対象とし、術後に週1日以上の定期的なスポーツ活動を6ヵ月以上継続している群(23例;以下スポーツ群)とそうでない群に分け、諸データの比較検討を行った。比較項目は「年齢」「性別」「膝関節可動域(ROM)」「JOAスコア」「American Knee Society Knee Score(KS)」「Function Score(FS)」とした。検討の結果、「年齢」「ROM」に有意な群間差は認めず、「性別」はスポーツ群で男性の比率が有意に高く、術後の「JOAスコア」「KS」「FS」はスポーツ群が有意に高かった。スポーツ群のみを対象とし、術前・術後・スポーツ復帰後における「ROM」「JOAスコア」「KS」「FS」各平均値の経時的変化を調査した。結果、「ROM」「JOAスコア」「FS」は術前に比べて術後有意に改善し、術後とスポーツ復帰後との間に有意差は認めなかった。「KS」は術後有意に改善し、スポーツ復帰後は更に有意に改善していた。
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