特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
26.細菌感染性胃腸炎と制吐薬
山中 崇之
1
,
堀越 裕歩
1東京都立小児総合医療センター 感染症科
キーワード:
胃腸炎
,
嘔吐
,
細菌感染症
,
制吐剤
,
Ondansetron
,
医薬品適応外使用
,
禁忌(治療)
Keyword:
Antiemetics
,
Bacterial Infections
,
Gastroenteritis
,
Vomiting
,
Ondansetron
,
Off-Label Use
pp.1566-1567
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086298
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ウイルス性胃腸炎を含む小児の急性胃腸炎における制吐薬の効果についてのシステマティックレビューでは,オンダンセトロンが嘔吐を抑制し,輸液による補液の必要な児を減らしたと報告されており,小児の急性胃腸炎においては制吐薬の使用は一定の効果があると思われる.一方で前出のシステマティックレビューで検証された文献の中には,オンダンセトロンの使用で下痢が増えたという報告もあるため,その使用による不利益も見積もる必要がある
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