特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
25.細菌感染性胃腸炎と止利薬
福岡 かほる
1
,
堀越 裕歩
1東京都立小児総合医療センター 感染症科
キーワード:
胃腸炎
,
下痢
,
細菌感染症
,
止瀉剤
,
禁忌(治療)
,
Albumin Tannate
Keyword:
Antidiarrheals
,
Bacterial Infections
,
Diarrhea
,
Gastroenteritis
pp.1564-1565
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086297
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細菌感染性胃腸炎は,さまざまな細菌により引き起こされる胃腸炎を指す.代表的な起因菌として,下痢原性大腸菌・カンピロバクター・サルモネラなどが挙げられる.治療は輸液などの対症療法が主体となるが,止利薬は下痢で腸管内の細菌を排出する作用を止めてしまうことになり,結果として症状を悪化させたり遷延させたりするため,原則として使用すべきでない.以下,細菌感染性胃腸炎における止利薬について述べる.
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